レジュウの誕生とその想い volume1
みなさま、こんにちは。
冷凍押し寿司専門店「Rejyu(レジュウ)」です。今回の「冷凍ます寿司ラボ」では、Rejyu(レジュウ)が誕生するまでの経緯と、そこに込めた想いについてお伝えしていきたいと思っております。たまに熱くなってしまうかもしれませんが、受け止めていただけますと幸いです。
ブランド名について
まずは、ブランド名である「Rejyu(レジュウ)」の由来についてです。「レジュウ」という響きは、あまり耳馴染みのない音かもしれませんが、「冷たい」の「冷(レイ)」、「柔らかい」の「柔(ジュウ)」からきており、『冷凍したものを柔らかく戻す。穏やかで楽しい気持ちになって頂きたい。』という想いを込めた造語です。
お寿司っぽくない名前という点もちょっとしたこだわりポイントだったりしています。ちなみに、レジュウの発音は「レ」にアクセントがあります。チェジュウさんと同じですね。
レジュウのブランド名の由来についてお伝えできたところで、次は、冷凍押し寿司「Rejyu(レジュウ)」を製造・販売している私たち「株式会社 源」について、お話させていただきます。
まず、私たちの社名は「源(みなもと)」です。
富山県外の方には「星野源さん」の影響からか、「げん」と間違われることも多いのですが、「みなもと」と読んでくださいね。
そんな「源」の歴史は古く、始まりは明治時代に遡ります。料亭からのスタートでした。「食でお客様の心を癒やしたい。」「おもてなしの心を届けたい。」という想いを掲げ、多くの県民や旅人へお寿司やお弁当を販売しておりました。この頃から百余年続く、押し寿司づくりのノウハウが冷凍押し寿司「Rejyu(レジュウ)」誕生の骨組みとなっており、令和まで続いています。私たちは創業当時の想いを胸に、日々よりよい商品の製造と、お客様にお喜び頂ける販売に励んでいます。
続いては、なぜ、「料亭の味」、「おもてなしの心」を継承する私たちが「冷凍押し寿司・冷凍ますのすし」作りに挑戦しようと思ったかについてお伝えさせてください。
レジュウの始まり
全ての始まりは、約30年前に遡ります。
進学により上京したお子様に、「故郷の味である「ますのすし」を贈りたい」とのお声をとあるお客様よりいただきました。
当時の宅配技術では、個人宅へのお届けは時間帯の指定もまだできず、消費期限の短い「ますのすし」を送るにはまだまだ課題がたくさんありました。常温の「ますのすし」の消費期限は「製造から2日間」。常温品では、美味しさを保つためにこの消費期限を延ばすことはできず、ますのすしの宅配を考えるうえで避けることのできない課題でした。
また、時代が進み個人宅へのお届けが日常的になったあとも、遠方地へは飛行機を使ってお送りしているのですが、機内の温度管理の難しさから、常温の「ますのすし」は夏場に限り遠方地へのお届けはお断りしているという現状があります。
これらの「遠くに住む方にも「富山の味」、「ふるさとの味」を楽しんでいただきたい。」
「どうしたらこの願いを叶えることができるのだろう。」と悩みを解決するために着目したのが「冷凍ますのすし・冷凍押し寿司」でした。美味しさはそのままに、富山県外にお住いの方へ「ますのすし」を届けたい。
この想いをきっかけに今まで、「冷凍ますのすし・冷凍押し寿司」の販売にむけて走り続けてきました。
レジュウの完成
試行錯誤を繰り返し、ようやく「冷凍押し寿司・冷凍ますのすし」としての商品化のめどがたったところで、世界はまた新たな時代へと変わっていきました。
年々増加傾向にある核家族化の問題や、新型コロナウイルスのまん延など、様々な要因によって、生活環境やライフスタイルが大きく変わっていきました。
このような変化に合わせ、人々の食文化・食生活も日々変化を遂げています。この変化により、「冷凍食品」の需要の増加がしたのは、ご存じの通りです。
好きなタイミングに。簡単な調理で。手間が少なく。美味しいご飯が食べられる。冷凍食品は、日々忙しい生活を送る人々にとっての救世主的な存在となっています。
このように冷凍食品の需要が非常に大きくなる中で、源も新しい形で「お客様の心を癒やしたい。」「おもてなしの心を届けたい。」という気持ちがより強くなり、源の伝統や押し寿司づくりのノウハウを活かした新ブランドとして、冷凍分野への参入を決心しました。
美味しさはそのままにお届けすることのできる現在の冷凍押し寿司【Rejyu(レジュウ)】にたどり着くまでに、1番頭を悩ませたのは、「お米のハクロウ化」です。ハクロウ化とは、お米を冷凍して解凍する際に、米から水分がなくなり「ロウ」のようにボソボソの状態になる現象をいいます。
Rejyu(レジュウ)は冷凍寿司という特殊な食品なため、寿司ネタとなる「マス」の鮮度を落とさず、それでいて「酢飯」は、ふっくらとした炊き立ての状態を保ちながら、解凍する必要があり、それは、「ハクロウ化」との闘いでした。
そんなハクロウ化を打ち破ったのは、110余年に渡って培ってきた源の押し寿司づくりのノウハウと冷凍技術の進化によるものです。日ごとに変化する環境を五感で感じ水分量や炊き具合などを細かく調整する技術は、一朝一夕ではできない職人の技です。また冷凍技術の進化も著しく、細胞を壊すことなく鮮度を維持する冷凍化(急速冷凍)が可能となりました。
これらの技術の進歩とともに、冷凍ますのすし、冷凍押し寿司として【Rejyu(レジュウ)】は誕生していきました。
そんな、冷凍押し寿司【Rejyu(レジュウ)】の解凍方法は4種類。
お客様ひとりひとりのライフスタイルに合わせ、解凍方法を選んで頂けるようにとの想いを込めて開発いたしました。この解凍方法については、またの機会により詳しくお伝えできればと思います。
あまりに想いが強すぎたのでVolume2に続きます。